明けましておめでとうございます。今年もまたこの言葉をここに記せることをありがたく思います。
Ariosoは2006年に開室しましたが、教室を立ち上げる意を強くした頃からその準備期間も含めると、二十年近くを同じ思いの仲間と共に過ごしてきたことになります。「特殊教育」という名称が「特別支援教育」に変わったのが2007年。この歩みとも、ほぼ重なる年月です。
その間、自分たちはきちんと前進できているだろうか、気負って先走り過ぎたり、逆に、無意識のうちに以前の価値観や方法から抜け出せずにはいないだろうか、そんな不安や迷いを常に感じながらも、皆さまのご理解ご協力のお陰で、こうしてまた新しい年を迎えられました。
当初は私設の特別支援教室が非常に少なかった為、Ariosoは微力ではありましたが大変多くの方々の拠り所にならせていただいていました。ご家族と一緒にお子さまの成長を見守り、進学や就労に送り出した嬉しさは数え切れません。百人いたら百通りということを、実感として気付かされ教えられ、だからこそ今、我々も含むお互いが皆、それぞれの場所でそれぞれの幸せな道を生きていると思えます。それを思い浮かべることがまた喜びや力になります。
2012年には児童発達支援・放課後等デイサービス事業が法制化され、文科省は「トライアングルプロジェクト」と銘打って、「家庭・教育・福祉」の連携推進を図っています。この制度は保護者の皆さまにとってどれほど心強いことか、お子さまを取り囲む機関がしっかり連携することは、特別支援教育の本丸ではないかと思います。是非効果が上がるような実践をと望みます。
そんな中にあってAriosoはほんの小さな一教室です。が、自分たちに残された役割は何か、制度の隙間を埋められることは何か、正しく見極めて進んで参りたいと思います。
今通ってきてくれている生徒さんたちの上にも、Ariosoから巣立つであろう日の逞しい姿を切に願いつつ、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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